窓の位置と形!とても大切です。

 マイホームのデザインを考える上で、ポイントとなるのが「窓」です。「窓」の形や大きさ、位置はその家の印象に大きな影響を与えます。また、「窓」には「換気」としての重要な役割もあります。換気の行き届いた家は、適度な乾燥が保たれ、家が長持ちするからです。「窓」をどこに付けるか考えるとき、風の通り道を意識しましょう。

 風の入り口となる「窓」をつけたら、風の出口となる「窓」もつけないと、風は入ってきません。大きな「窓」を設けても、その「窓」しかなければ風が通り抜けられず、十分な換気は行われないのです。「窓」の数や大きさはイニシャルコストにも関わり、壁の強度にも影響するので、数を少なくしたり、小さくしたりしてしまうかもしれません。そもそも、「窓」が重要だと意識している人も少ないかもしれません。

 「寝室や書斎は窓が一つあれば充分」「クローゼットに窓は必要ない」ということもあるでしょう。しかし一カ所のみの「窓」からは、風が入ってきません。風が入ってこないということは、湿気もたまりやすくなってしまいます。できれば部屋の2方向に「窓」があれば、風が入りやすくなるでしょう。2方向に「窓」をつけることが無理な場合は、部屋のドアにスリットをつけるなど、空気が抜けるようにするといいのではないでしょうか。

 クローゼットも小さな窓がひとつあるだけで、風を通すことができます。洋服が多いと湿気は禁物です。洗面所やお風呂にも、「窓」があったほうが湿気対策になります。お風呂など締め切った部屋で換気扇を回してもあまり効率のいい換気はできません。24時間つけっぱなしというわけにはいかないでしょうし、晴れている日は窓を開けたほうが効率的に換気ができますね。

 水回りはカビなども発生しやすいので、早い乾燥が有効です。窓の設置はイニシャルコスト(工事費)に大きく影響しますし、完成後の変更はできないので、しっかりと設計、確認をしましょう。その土地の風の通り道を調べて、夏の風や春の風など季節の風を感じながら、家も大切にする・・・そんな素敵な生活ができるといいと思います。

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