‘工場現場から’ カテゴリーのアーカイブ

製造現場の5S

2010/09/07

おはようございます!

畳隊のKAZUです。

皆さんは「5S」と言う言葉を知っていますか?

整理(Seiri)

整頓(Seiton)

清掃(Seisou)

清潔(Seiketsu)

躾(Shitsuke)

の5つの言葉の頭文字の「S」を取って「5S」と呼んでいます。

日本発、今や世界標準の業務改善の考え方です。

すでに古臭い言葉になっていますが、不変の基本理念としてとても重要なことです。

畳隊の製造現場でも「5S」は浸透しています。

消耗品の道具類の置き場です。

何がどこにあるか、何個置くのか、明確になっています。

残数も一目瞭然です。なくなってから慌てて発注、最悪、メーカーにも在庫がなくて製造が止まる・・・

なんてことはありません。

これは「5S」のうち、モノを置く位置を決める「整頓」の部分が出来ていて

それをしっかりと運用出来る「躾」が出来ている証です。

職人の命とも言える工具類もこのように置き場所を決めています。

親方一人だけがわかればそれで良い、この考えでは先が知れています。

全てはお客様のために、提供するサービスの質を上げるために、

間違いやムダをなくすことが「5S」を行う理由です。

地道な積み重ねですが、これが出来ているからこそ、コストも下げられるのです。

「5S」が浸透していると「いい加減なことをしてないけない!」と言う気持ちが芽生えてきます。

畳隊の施工実績を支えてきたのはこの精神によるものだと思っています。

今後もよりサービスの質を向上させるために頑張って行きたいと思います。

今日は新宿で「5S」のセミナーに参加します。それもあり今日はこの話題にしてみました。

畳の小道具 ③

2010/08/23

こんばんは。

畳隊のKAZUです。

今回は畳の小道具紹介です。

と言っても今回は番外編的なものです。

全ての畳屋さんがこれを使っている訳ではないからです。

さて、これとはこれ↓のことです。

これは・・・お餅ではなく、チョークでもなく・・・

こんな風に使います

正解は「ろう」、ろうそくの「ろう」です。

表ゴザの端はたて糸がほつれたように少し出ています。

表ゴザを巻いて縫製する時に、表ゴザを引っ張るので、糸のほつれがあると作業しにくいのです。

そのため、糸をろうで固めてしまします。

作業しにくいと言うのは、時間がかると言う意味もあるし、きれいに仕上がらない言う意味もあります。

畳隊の新床畳、表替え、裏返しは表ゴザの端を「ろう」で固めて、きれいに仕上げた畳です。

畳隊以外で作った畳の裏返しや表替えの仕事の時に、「ろう」で固めていない表ゴザも沢山あります。

全ての畳屋さんが使っている訳ではないのです。

ちなみに「ろう」は機械で溶かして表ゴザにつけるんですよ。

箱で購入しています。

襖の大きさ

2010/08/06

おはようございます。

畳隊のKAZUです。

先日、とても大きな襖の貼替えを行いました。

高さ180cm、幅180cmです。

創業時から勤めているベテランのSさんも見たことがないサイズだと言っていました。

畳隊では180cm×90cmを標準サイズとして、それ以外は別規格として見積もり致します。

別規格の中に「幅広」と言う規格を設けていますが、さすがに180cm幅と言うのはあまり見ません。

広くても120cm前後です。

今回の襖はこんな感じです。

襖紙もこんな幅のものは規格にはないので、2枚貼りました。

青い四角が1枚分の面積です。

つなぎ目が目立たないようにきれいに貼るのに苦労しました。

ちなみに価格は2枚分になります。

襖紙の費用以上に貼り作業が難しく、2枚分の価格は割安だと思います。

畳隊では、規格外のものでも柔軟に対応致しますので、ぜひご相談下さい。

しかし、こんな大きな襖、重いし、開け閉めが大変そうです。

お寺などではなく、普通のご家庭の襖です。

どんな家なのか今度見に行ってみたいものです。