マイホームの維持管理費用

マイホームを企画設計、建築してから、寿命になって解体するまでにかかる費用を「生涯コスト」または「ライフサイクルコスト」といいます。

「ライフサイクルコスト」は、さらに「イニシャルコスト」と「ランニングコスト」に大別されます。「イニシャルコスト」とは初期投資費用のことで、マイホーム建築ですと設計費や建築工事費、住宅設備費、外構(排水や造園などの外回り)工事にかかるコストのことです。

「ランニングコスト」とは、マイホーム完成後、維持や管理に必要な費用のことで、月々の光熱費や修理代などに必要なコストのことです。予算が限られているなかでマイホームを建てるときに、建築費用を抑えるためにおのずと「イニシャルコスト」を意識すると思います。

窓の大きさや位置、数は家の中の通気や採光に影響が出てきます。のちの光熱費や冷暖房費など「ランニングコスト」にも関わってくるので、注意して設計をしたいところです。また光熱費の「ランニングコスト」を抑えるために、「太陽光発電」や「オール電化」の設備を導入することも、ひとつの選択肢です。

「太陽光発電」は余った電力を電力会社が買い取る制度や、自治体によっては設置のための助成制度があるので、普及がすすんでいますね。またメーカー各社が出しているので選ぶ際は必ず比較検討しましょう。ただ設置費(イニシャルコスト)も200万円~ほどかかってしまいますので、ご自分の生活スタイル、居住する土地の気候風土、優先順位など、よく検討しましょう。

「オール電化」は深夜電力を有効に使って給湯などができるので、「ランニングコスト」を節約することができます。お風呂や台所、冷暖房設備なども電気で統一することで節約をするので、一部にガスなど別の熱源を使うと経済的な硬化は薄くなるようです。設置費(イニシャルコスト)は30万円~ほどですが、故障や災害時の停電などがあると、すべてが使えなくなってしまうので、非常に弱い部分もあると認識しておきましょう。

「イニシャルコスト」を抑えるあまり、快適で機能的な設備を入れられずに、返って入居後の生活が不便になってしまうようでは、せっかくのマイホームを建てた意味がなくなってしまいます。どんな設備でどのような豊かさが得られるのか、イメージすることが大切です。

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